「小農学会」総会&シンポジウムを開催しました。
2024年7月7日、福岡市城南区の福岡大学で、オンラインではなく対面による「小農学会」総会とシンポジウムを開催し、2023年度の活動・決算報告、2024年度の活動計画などが承認されました。
続くシンポジウムでは、<第一部>は山形県長井市の菅野芳秀さんによる基調講演、
<第二部>のパネルディスカッションでは、
★ 福岡県糸島市で「井原山田縁(いわらやまでんえん)プロジェクト」に取り組む川口進さん
★ 熊本県水俣市久木野のふるさとセンター「愛林館」で地域づくりを展開する沢畑亨さん
★ 千葉県市原市在住の元農業改良普及員であり、『農業は生き方です~ちば発楽農主義宣言』の著者の梅原彰さん
そしてコーディネーターの農業ジャーナリストの榊田みどりさんの4人によって、熱い論議が交わされました。
小農学総会の詳細は、【これまでの歩み(沿革)】ページを参照
続くシンポジウムでは、<第一部>は山形県長井市の菅野芳秀さんによる基調講演、
<第二部>のパネルディスカッションでは、
★ 福岡県糸島市で「井原山田縁(いわらやまでんえん)プロジェクト」に取り組む川口進さん
★ 熊本県水俣市久木野のふるさとセンター「愛林館」で地域づくりを展開する沢畑亨さん
★ 千葉県市原市在住の元農業改良普及員であり、『農業は生き方です~ちば発楽農主義宣言』の著者の梅原彰さん
そしてコーディネーターの農業ジャーナリストの榊田みどりさんの4人によって、熱い論議が交わされました。
小農学総会の詳細は、【これまでの歩み(沿革)】ページを参照
▼シンポジウム(第一部)-講演の様子
▼シンポジウム(第二部)-ディスカッションの様子
(総会 シンポジウムの様子)
―― 「小農学会」総会シンポジウム(第一部) ――
― 「小農学会」総会シンポジウム(第一部) ―
講演:
基調講演 「みんなでなるべ、柿の種」
講師:
菅野芳秀さん
講演概要:
- 農政の流れは、相変わらず営農種目の単純化、大規模化、企業化の道を推し進めようとしています。
これに対抗して私たち「小農学会」は、複合化、小規模化、家族経営、兼業、農的暮らしなど、もう一つの「小農の道」があることを、創設以来、強く訴えてきました。 - 山形県長井市で1997年に始まった生ごみ循環システム「レインボープラン」を推進し、地域の農業と台所をつないだ農家、菅野芳秀さんによる基調講演でした。
国が進める農業の大規模化、企業化の流れの中で、小さな農業・農家を大事にする視点がますます重要になっています。従来の開発・発展を優先する思考から、生存と循環を重視する方向へ、まさに価値観の転換期を迎えています。嘆くばかりでなく、どう希望を語るのか、それが重要です。 - 熟して落ちる寸前の柿に心境を問えば、「俺は先に逝く。お前は元気でいろよ」と答えるだろうか。「よし、俺は地に降りて芽吹くぞ。これから俺たちの時代が始まる」と希望の話をするのではないか。
いまこそ時代が求める「小農の道」の大切さを、明確に、力強く、訴えていくことが喫緊の課題だと捉えています。
―― 「小農学会」総会シンポジウム(第二部) ――
― 「小農学会」総会シンポジウム(第二部) ―
講演:
パネルディカッション 「みんな、百姓にな~れ!」
コーディネーター:
榊田みどりさん(農業ジャーナリスト)
パネラー:
川口進さん(福岡県糸島市で「井原山田縁(いわらやまでんえん)プロジェクト」に取り組む)
沢畑亨さん(熊本県水俣市久木野のふるさとセンター「愛林館」で地域づくりを展開)
梅原彰さん(千葉県市原市在住の元農業改良普及員であり、『農業は生き方です~ちば発楽農主義宣言』の著者)
沢畑亨さん(熊本県水俣市久木野のふるさとセンター「愛林館」で地域づくりを展開)
梅原彰さん(千葉県市原市在住の元農業改良普及員であり、『農業は生き方です~ちば発楽農主義宣言』の著者)
講演概要:
- プロの農家からベランダ菜園まで、農と関わる多様な事例を報告し、新たな一歩を踏み出すきっかけとしました。
3人のパネラーによるそれぞれの事例報告、意見発表を受けて、パネラーとコーディネーターの4人が、「誰もが百姓になる」ためのヒントや道すじについて議論を深めていきました。 - パネラー川口進さん:糸島市の3ヘクタールの棚田で、150組の家族が1年を通してコメや野菜作りに汗を流す「井原山田縁(いわらやまでんえん)プロジェクト」を実践しています。
- パネラー沢畑亨さん:水俣市久木野のふるさとセンター「愛林館」で、幅広い地域づくり活動を精力的に展開しています。
- パネラー梅原彰さん:『農業は生き方です~ちば発楽農主義宣言』の著者。千葉県市原市在住の元農業改良普及員です。
- コーディネーター榊田みどりさん:農業ジャーナリスト
【第一部】【第二部】のシンポジウムを通じて、現在の農を取り巻く課題や、農を身近に感じる試みなどについて、多彩な取り組みや気づきの重要性が指摘されました。